中坊進二が心打たれた京都神護寺の仏様

秋、紅葉の季節、京都神護寺に出かけました。周山街道のバス停から歩いてどのくらいでしょうか、周りの紅葉の美しさを楽しみながら行くと、長い石段の上に神護寺の楼門が見えてきます。途中、清滝川の流れも、旅の疲れを癒してくれます。 今回の中坊進二の旅の目的は、神護寺にある薬師如来像です。楼門をすぎ、早速如来像がある金堂に足を向けます。 まず最初に中坊進二が驚いたのが、その大きさと威圧感です。あとで調べると高さ170センチほどの大きさであるいいますが、金堂の暗い伽藍の中で、彩色の施されていない素木仕上げの像が、日光・月光の両脇侍の観音像と迎えてくれる印象は、とても大きいような感じがしました。整えられた衣の模様など、平安初期の様式をもつ薬師如来像で、そのもの自体の持つ力に圧倒されてしまった感じです。どのくらい、その前にいたか、一瞬なのかそれとも一時間なのか、ちょっと判らなくなったような状況です。それだけ、中坊進二の心に深く印象として刻まれました。 京都は時々おとづれますが、ここ神護寺は初めて、とても印象深い旅となりました。