中坊進二と京都、浄瑠璃寺で清らかな気持ちに

浄瑠璃寺は、京都府木津川市加茂町にある山の中にひっそり佇む寺院です。最寄りのJR大和路線「加茂駅」からですと徒歩で1時間以上かかるので、訪問するには車かバスがおすすめです。加茂町はかつて山城国と呼ばれた地域で、位置的には京都より奈良に近いので、境内にある建物なども奈良文化の影響が色濃く残っています。また、昔の風情を残す懐かしい里山の風景も数多く残されています。
中坊進二浄瑠璃寺を訪れるのは紅葉の美しい季節で、境内に植えられているもみじが真っ赤に色付き、御本堂や三重塔を艶やかに彩っています。この時期は、錦の紅葉を求めて浄瑠璃寺を訪れる観光客でたいへんにぎわいます。境内は、中央に池を配し周囲を散策する回遊道がある池泉回遊式庭園で、特別名勝史跡にもなっています。お寺としてはこぢんまりとしているので、中坊進二はゆっくりと池に映る紅葉を眺めながらお散歩を楽しんでいます。三重塔は平安時代後期藤原時代のもので国宝にもなっており、朱色の三重塔と赤やオレンジ、黄のグラデーションの紅葉との共演は息をのむほどの美しさです。
素晴らしい紅葉の他に中坊進二浄瑠璃寺を訪れる理由は、お寺の周辺に広がる美しい田園風景です。車窓から懐かしい里山を眺めていると心が癒されますね。
京都の中心部から少し離れていますが、その分静寂に包まれているお寺ですので、塔の中の薬師如来に手を合わせるとまるで浄土世界に入ったような清らかな気持ちになれますよ。