中坊進二の京都一人旅、福禄寿神を祀る禅寺赤山禅院へ

中坊進二の京都一人旅で深く印象に残った一つが赤山禅院です。行こうと決めたきっかけは、比叡山の千日回峰行に関わりがあることを知ったからです。
赤山禅院は、慈覚大師円仁の遺命により創建された比叡山延暦寺の塔頭で、こjこは皇城の表鬼門に当たる比叡山と御所の間の直線上に位置しています。訪れてみると修学院離宮の近くで、閑静な地にありました。小さな山門の中は、モミジの木で覆われて静かな佇まいですが、拝殿屋根の上に四角い金網に囲まれた猿が乗っていて目を奪われます。猿は鬼門除けの役目をしており、かつて夜な夜な悪さをしたため逃げ出さないよう金網の中に入れられているといわれています。本殿には本尊の赤山大明神が祀られています。838年に入唐の際その行程を守護してくれた泰山府君に感謝した慈覚大師の遺命により、赤山にあった陰陽道の祖神・泰山府君を勧請したもので、鬼門除けとして祀られています。建物の周囲は白い玉砂利が敷いてあります。ここでの参拝は二度大きな数珠をくぐりますが、これは正念珠・還念珠という密教の重要な考え方を示しているもので、最初の数珠をくぐる時、心に浮かんだ願いを参拝の間思い続けて、最後に出てくる時の還念珠をくぐりながら、やはりその願いが大切だと考えるなら、その願いに向けて努力すれば仏の御加護を受けられるといわれます。誰かと話しながらではこれは無理なことで、中坊進二の京都一人旅ならでは、実行出来ることでした。
また、都七福神の一つ福禄寿は、本殿裏手に廻ると福禄寿殿があり七福神の御朱印はこちらでいただけます。宝船に乗った七福神の絵を正月二日や節分の夜、枕の下に入れて寝ると吉夢を見て七福神の福徳を授かるといわれますが、赤山禅院の夢見の宝船に心願をしたため、枕の下にして祈念した後には、禅院へ持参する等すればお焚き上げをしてもらえます。中坊進二の京都一人旅、願いが叶うよう心をこめて祈ってきました。