京都を巡る、中坊進二が智積院でお勧めしたいポイント

中坊進二智積院を訪れたのは初夏の頃です。京都駅から市バス208系統(時計回り)に乗車して東山七条で下車してすぐの場所にお寺があります。中坊進二は名勝庭園と所蔵する宝物(障壁画)を見るために智積院を訪れました。
境内にある庭園は造営された当時から東山随一の庭園と呼ばれるほど見事なもので、立体感を感じさせるデザインに見入ってしまいました。横に長く伸びる池は中国の「長江」を、山は「廬山」をモデルにしていると言われ、建物は長江に浮かぶ船を見立てていると聞きました。建物のすぐ近くまで池があり、書院の中から庭園を見ると池の岸が見えないようになっていました。長江に浮かぶ船から廬山を眺める様子を思い浮かべていました。
造営された当時は建物の下まで池が続いていたようで、かつて池であった部分が今も枯山水として残されているそうです。よく見ると庭園の奥行きはあまりありませんが、立体的なデザインによって奥の方まで続いているように見えました。
庭を見た後は宝物殿に所蔵されている障壁画を見に行きました。中坊進二が宝物殿で見た障壁画(「桜図」「楓図」)は金色に輝いていて、「絢爛豪華」という言葉はこれらの障壁画のための言葉であると感じました。
京都にある美術品の中でも、智積院に所蔵されている障壁画の豪華さはトップクラスだと思います。
庭園と障壁画は智積院で一番お勧めしたいポイントです。境内は紅葉の名所としても有名で、11月に京都を訪れた際は紅葉を見物してみようかと思います。