京都を巡る、中坊進二が長岡天満宮で見てほしいポイント

京都の近く、長岡京市にある長岡天満宮は「天満宮」というだけあって菅原道真公をまつった神社です。ここは、太宰府都落ちされる際、道真公がお立ち寄りになった場所で、今でも歴史の一端を垣間見える閑静な観光スポットとなっています。天満宮らしく梅や菖蒲などの花々も美しいですが、キリシマツツジが有名で、シーズンになると多くの方が訪れ、写真を撮り、絵を描き、歌や俳句を詠まれる文化的な観光スポットとも申せましょう。中坊進二が訪れた時は八条池の周囲に植えられた桜が美しい季節で、境内地の、ある大物時代作家がエッセイでも触れられたタケノコ料理で有名な料亭の八条池に点在する離れと桜の花が非常にマッチし、日本らしい、いや実に京都らしい雰囲気を醸し出している時でした。京都には何度も訪れている中坊進二ですが、郊外にある長岡天満宮を訪れたのは初めてでしたから、その美しさに一気に魅了されてしまいました。恐らくは四季それぞれに美しい風景を楽しめるのでありましょうが、中坊進二にとって長岡天満宮というと春の桜と池に浮かぶような離れ、池を彩る桜吹雪というイメージが最も強くなっています。その風景はいかにも古風な日本的風景と言えるのか、有名テレビ時代劇でもしばしば江戸の風景として登場します。残念ながら料亭の中に入ってタケノコ料理を食することはできませんでしたが、目だけではなく、舌でも春の訪れを愛でる風流は京都近郊でなくてはなかなか味わえないものでありましょうから、次回の訪問ではきっとその風流を体験したいと考えています。