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中坊進二の京都ひとり旅、野宮神社の楽しみ方

中坊進二が京都嵯峨野にある野宮神社を訪問したのは秋の頃です。嵐山の渡月橋から続くメインストリートを進み、踏切の手前で左に入って竹の小径を少し進んだ所に、林の中でひっそりと身を隠すように鎮座する神社の鳥居と建物があります。京都の有名な神社と言えば伏見稲荷大社平安神宮など、鮮やかな朱色の社殿を思い浮かべますが、昼間でも薄暗くてしっとりした竹林の中にあるこの神社は特に目立つような物は無く、注意してみていないと通り過ぎてしまいそうな場所にあります。神社の鳥居も朱色に染められている所が多いのですが、野宮神社の鳥居は表面の木の皮が残されたままです。よく注意して見ていないと、鳥居の木が周囲の景色と同化してしまいそうです。
神社は良縁結婚の御神徳があるとされ、外国人観光客に混ざって若い女性が参拝する姿を目にしました。中坊進二野宮神社の境内で一番気に入っているのは、入口から右手奥に進んで右側にある小さな庭園です。庭園というよりも箱庭と言った方が良いぐらいの小さな庭ですが、地面には深い緑色の苔が敷きつめられています。本当に小さな庭なので、しゃがんで身を低くして眺めた方が良いぐらいです。鬱蒼とした茂みの中にある境内にある小さな苔庭園は昼間でも薄暗くて幻想的な雰囲気を感じます。中坊進二はこれまで京都市内のお寺の庭園でも薄く苔が敷き詰められた庭を見たことがありますが、これほど深くて美しい苔庭を見たのは初めてです。
いつか雨上がりに、苔に覆われた野宮神社の庭を再び見に行こうと思っています。