中坊進二の京都トリップ、平等院で感じたこと

世界遺産である京都の平等院には数多くの国宝が存在します。中でも代表的なのは、誰もが知る国宝の鳳凰堂です。10円玉に描かれていることでおなじみの鳳凰堂は、約1000年前に時の関白、藤原頼道によって建てられた阿弥陀堂です。当時、極楽浄土の思想が京都で広く流行していたこともあり、華やかさを極めた建築物です。池の中島に建てられていることもあり、まるで豪華な宮殿のようです。
鳳凰堂に安置されている国宝の仏像も、阿弥陀如来坐像をはじめ、どこか極楽浄土の世界を表現しているものばかりです。例えば、雲中供養菩薩像は雲の上に乗った姿で、阿弥陀如来を囲んで並んでいます。楽器を演奏していたり、踊っていたり、天蓋を掲げていたりと様々な菩薩像の姿が見られます。
宇治川のすぐそばにある平等院はとても静かで、どこか厳かな雰囲気があります。初めて平等院を訪れた時、御所や二条城から遠く離れた場所にこの平等院を建てたのはなぜなのかと、中坊進二は疑問に感じました。中坊進二にとっては遠くとも、当時の京都の人たちにとっては何ともない距離だったのでしょうか。平安京などとは違って周囲に寺院もあまりないですし、京都を代表する鴨川ではなく宇治川のそばに建てられたのも、何か理由があったのかなと思います。
中坊進二が初めて訪れたのは小学生の時でしたが、訪れるたびに感じる事が違います。今では、鳳凰堂の中央に佇む阿弥陀如来坐像を眺めていると、中坊進二もできる事なら極楽往生したいものだと思います。