中坊進二の京都旅、問答寺・勝林院へ

特に紅葉の時期に京都の中でも人気のエリアのひとつである、大原。
11月中旬から12月上旬にかけては、三千院から寂光院に続いている「大原女の小径」がもう満員電車状態になります。
ちょうどその中間辺りにある大原のバス停から両院までは歩いてそれぞれ20分ほど。
有名な紅葉の時期が人の多さに耐えることができるならとてもおすすめですが、中坊進二は大原の静けさが大好きなので、特にアジサイと赤紫蘇が見られる6月によく訪れます。
小径の脇にちらほらあるお店に寄りながらゆっくり坂道を上り、三千院アジサイが咲く立派な庭園を眺め、近くのお店で昼食を食べて…。この過ごし方はメジャーな京都旅ですよね。
でも、中坊進二の京都旅大原編はここからが本番。
三千院からもっと奥に足を進めると、小さな院が3つあります。これが中坊進二の大好きなところ。
勝林院、実光院、宝泉院。全部小さな院ですが、本当に落ち着きます。
中でも勝林院は仏教に関する議論が行われたところとして有名です。
円仁によって800年代に開かれたというこのお寺は天台宗ですが、浄土宗の開祖である法然上人と諸宗の学僧との仏教議論、いわゆる大原問答が行われた場所なのです。その際、その掌から光明を放ち、法然の論が正しいとした「証拠の阿弥陀」と言われる阿弥陀仏の像も見ることが出来ます。(もちろん光は放っていませんが…)
拝観料は300円ですが、おすすめなのが、宝泉院、もしくは実光院とのセット券です。宝泉院と実光院はそれぞれ拝観料が800円(お茶付き)なのですが、勝林院とセットにすると100円お得な1000円で二つの院を拝観することが出来ます。
勝林院は仏教声楽である天台声明の根本道場でもあったので、ここで聞いた天台声明が気に入った方、またお庭の中を歩きたい方には実光院にぜひ。
また違った雰囲気でほっこりしたい方、とにかく好奇心が旺盛な方は宝泉院がおすすめです。小さな院に魅力がぎっしりですよ。