中坊進二の京都旅、三千院で癒される

京都は旅先としては、日本の中でも筆頭格に選ばれるだけの価値があるところと言えます。
歴史上も様々なことがあって、その長い間に培われたことなども、旅人を包み込んでくれる要素を持っているからでしょう。
中坊進二は、京都に旅するときは、市内でも十分楽しめると思っていますが、時間的に少しでも余裕があれば、三千院を訪ねるようにおすすめしています。
中坊進二は、歌のイメージで、恋に疲れた女が一人ということがすぐ浮かんできます。「きょうとう、おおはら、さんぜんいん」というフレーズは耳から離れないくらいで、旅愁に浸れる素敵な場所と思います。
高貴な人が、世俗を離れて、仏の道に入ったお寺であることから、問跡寺院(もんせきじいん)とも呼ばれていますが、それだけに、一度この地に足を踏み入れると、近くまで出かけて、時間に余裕があれば、再び足を向けたくなるところと言うこともできます。
ただ、場所が少し街はずれのところにあるので、行くのは簡単ではありません。でも、四季折々の景観を楽しめるところで、京都市内にある神社仏閣や名所旧跡とは異なる趣きがあり、景色が癒してくれることはもちろんですが、空気そのものも癒してくれることに間違いないということも言えます。
伝統に育まれた建物の醸し出す雰囲気やその周りにある鬱蒼とした樹木や石、コケなど、どれをとっても、間違いなくここならではの深い味を持っています。
少し離れた場所ということが幸いしていると中坊進二は思っているのですが、観光客の数は自ずと制限されており、それがまた、風情ということに結びついていて、三千院の良さをさらに高めることになっているというところもあります。