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中坊進二と京都、見どころ満載の円通寺へ

今年、中坊進二の京都旅で久々に京都市北部の岩倉にある円通寺を訪問しました。元々このお寺は後水尾天皇の別荘「幡枝離宮」があった場所です。後水尾天皇比叡山の眺めが一番美しい所を求めて12年間も京都中を探しまわった末に、ようやくこの場所を見つけ出したと伝えられています。このお寺の借景庭園は世界的に有名で、日本を訪れたランドスケープ・アーキテクトが必ず訪問する場所の一つだそうです。
境内にある借景庭園は、遥か彼方にある比叡山がバックに見えるようにするために緻密に設計された枯山水庭園です。書院の縁側・柱・天井があたかも絵の額縁のようになり、石を配した枯山水庭園と生垣の向こう側に非対称の比叡山を眺めることができます。石を囲むようにツツジが植えられています。庭園の石は後水尾天皇により設計されたものと伝えられています。枯山水庭園は数種類の生垣によって囲まれていて、寺のすぐ外側まで迫っている建物が上手に隠されていました。立体感を出すために庭園の外側に杉木立が配されていますが、1本だけ生垣の手前に植えられています。比叡山を遮らないようにするために、杉木立の下半分の枝は全て切り落とされています。比叡山の形も含めて、全体的に対称性を崩した非対称なデザインでした。
中坊進二の旅で久々に訪れたこの場所でしばしの間、遠くの比叡山の風景を眺めていました。
京都は景観を保全するために建物の高さ制限が定められており、円通寺の借景庭園からの眺めも条例によって守られているのです。
借景庭園以外にも、本堂や東福門院御所から移築された客殿、観音堂も一見の価値があります。
中坊進二円通寺を訪れたのは新緑が美しい初夏の頃でしたが、機会があれば紅葉の時期にも再び訪問してみたいと思いました。