中坊進二の京都一人旅、常寂光寺を訪ねる

京都の中でも中坊進二がお気に入りのエリアなのが嵐山。京都といえば一二を争うほどの風景の渡月橋、静かな京都を演出する嵯峨野の竹林、そして嵐山駅から歩けば、山に囲まれ車通りが少ないのどかな風景を楽しむことができる雰囲気、そのどれもが中坊進二の好きなところです。
その中で、中坊進二はもちろん多くの方に人気で、世界的にも有名なお寺が「常寂光寺」です。阪急や京福電鉄を超えて、さらに北上すれば、のどかな山林・田畑に囲まれた地へと辿り着きます。余談ですが、近くにある落柿舎もぜひ訪れてほしいスポットのひとつ。
さて、小倉山の中腹にある常寂光寺は日蓮宗の寺院であり、安土桃山時代の慶長元年(1596)に、大本山本圀寺十六世究竟院日禛上人が、この地に隠棲して開設したとされています。寺の敷地は案外広く、歴史を感じさせる風貌の山門がお出迎え。門をくぐれば、一面の緑が寺の敷地を覆っており、初夏には輝くばかりの新緑がまぶしいほどです。もちろん、桜の季節には華々しく、桜が終わればツツジなど、寺の至るところで花の祭典が繰り広げられています。特におすすめなのが秋。青葉モミジも赤々と変化し、敷地内は赤・黄・オレンジとまるで燃えているよう。
しばらく進めば仁王門が待ち構えています。本堂・庫裡・妙見堂とみどころも多く、何より多宝塔の風貌、まわりの風景とのコントラストに思わず息を飲むことでしょう。時雨亭跡の石碑を後にして、最後に展望台から嵐山の展望を眺めるまでがおすすめコースです。