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中坊進二の京都ひとり旅、東福寺の楽しみ方

東福寺京都市東山区の最南端にあるお寺で、九条通東大路通の角にあたる部分に位置します。お寺の境内を東西に貫くように渓谷「洗玉澗」が流れていて、その周囲には多くの木が植えられています。
渓谷の周囲の風景を眺めると人里離れた山奥の秘境を訪れたような気分になります。「洗玉澗」には3本の木造橋が架けられていて、東から順番に偃月橋、通天橋、臥雲橋の名前が付けられています。臥雲橋だけは門の外に架けられていて、近所の人の生活道路として利用されています。中坊進二東福寺を訪れた日は雨が降っていて、屋根のある臥雲橋の上で雨宿りをしました。臥雲橋から「洗玉澗」の方に目を向けると、境内の通天橋の方まで眺めることができます。雨宿りしている間、渓谷沿いの美しい景色を眺めていました。
東福寺は紅葉の名所として京都で一番人気があり、通天橋からモミジを眺めるために多くの人が訪れます。中坊進二は通天橋から見る風景ではなく臥雲橋から通天橋を眺める方が好きです。庭園は外から中を眺めるもので、中心部分から外側を眺めるものではないと考えているからです。
雨が弱くなってから臥雲橋を出て境内に入り、巨大な三門や本堂、東司を見て回りました。中坊進二が一番印象に残っているのは本堂でも三門でもなく、禅堂の隣に建てられた東司(百雪隠)です。
これはは室町時代に建てられたもので、現存する最古で最大の便所の遺構として重要文化財に指定されています。建物の中に入ることができませんが、外から中の様子を見ることができるようになっています。内部には地面に掘られた穴に便を溜めるための大きな甕が一定間隔で設置されていました。この便所が使われていた当時は、大便は小便と混ざらないようにして甕に溜めてておき、肥料として販売することで寺の収入源の一部となったそうです。
東福寺は、近未来的な京都駅のすぐ近くにあるにもかかわらず別世界に入り込んだ気分にさせてくれるのです。