中坊進二の京都旅行、猫寺・称念寺へ赴く

中坊進二は学生時代を京都で過ごしていました。皮肉なもので当時は自社仏閣などには全く興味は無かったのですが、大学卒業後20年以上経った今になって京都の歴史的な趣に関心が出てきて、妻と度々訪れるようになったのです。
先日妻と訪れたのは、上京区にある浄土宗の称念寺です。こちらは、1606年にあの徳川家康の異父妹の子である松平信吉公の帰依を得て、嶽誉上人によって開基されたお寺です。何故中坊進二達が称念寺に興味を持ったかというと、称念寺が別称で猫寺と言われ動物供養に長けたお寺だからです。特に妻が猫好きで我が家には3匹の猫がいます。まだまだ元気ですが、いつかはお別れの時が来るので、将来のために見学に来たのが今回の目的です。
ちなみにこのお寺が猫寺と呼ばれる所以は、3代目住職還誉上人の時代まで遡ります。当時貧困の真っ只中にあった住職が可愛がっていた猫が夢枕で、「明日訪れる武士を丁重にもてなせば寺は再び隆盛する」と告げました。翌朝松平家の武士が訪れ、言われた通りに丁重にもてなしたところ、松平家に認められ再びお寺は隆盛したのです。住職が愛猫を偲んで植えたとされる松を猫松と呼び、称念寺の象徴となっており、それ以来動物の霊位を手厚く供養しているのです。
さて境内を見て回ると、納骨には観音堂・合同供養塔・個人墓があります。さらに毎年4月と10月に本堂で大法要を行っています。合同供養塔も立派な石碑が象徴的で立派です。これなら中坊進二達も年2回は愛猫に会いに来られます。中坊進二達は万が一の時はこちらでお世話になろうと決心し、今回の京都旅行の目的は果たせました。