中坊進二の京都トリップ、光雲寺、その魅力

友人に誘われた初めて出かけたのは京都にある「光雲寺」でした。京都市左京区にあるこちらのお寺は江戸幕府2代将軍である徳川秀忠とその夫人のお江の間に生まれた姫・東福門院菩提寺です。ちなみに、この東福門院後水尾天皇の奥様で、もともと大阪の摂津にあった光雲寺が現在の京都へ移され、再興される時に多大な協力をしたのがこのご夫婦だったといわれています。入口には菊と葵の御紋が両脇を固めており、まるでご夫婦の仲のよさをあらわすようです。

入口手前の本堂にはその東福門院和子の木像があります。亡くなってからすぐに作られたといわれており、生前の彼女を彷彿とさせるお姿です。また中坊進二が驚いたのはこちらにある観音像です。「弘誓観音像」といい、かつて聖徳太子が作らせたものだといわれていますが、なんと船をこいでいる姿をしているのです。これまでいくつも観音像を見てきた中坊進二でしたが、これには驚きましたし、貴重な体験となりました。さらに運慶作の聖観音像もあります。

奥へ進むと非常に美しい庭園があります。琵琶湖疏水が引き込まれた池泉廻遊式の庭園となっており、この庭園を囲むように建物が建てられています。茶席もその一つなのですが、中坊進二はここで東福門院の直筆の書や髪、また死後100年たってから木像を見て描かれたという肖像画なども見ました。木像はふっくらとした姿ですが、肖像画の彼女はそれより少しほっそりとしており、美しかったです。茶席ではおいしい抹茶と和菓子を食べることができ、とてもおいしかったです。