中坊進二の京都旅行、圓光寺の見所

"京都は人気がとても高い観光地なので、有名な神社やお寺はいつ行っても混雑していることが多いです。もちろん有名どころもそれぞれ魅力はありますが、京都だからこそゆっくり参拝したり風情を感じたりしたいと思う人もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな方に中坊進二がおすすめするお寺が圓光寺です。市街地から少し離れた場所にあるので、訪れる観光客が少なく、じっくりと拝観することができます。
こちらのお寺は、もともと徳川家康が伏見に建てた圓光寺学校が始まりでした。その後現在の場所に移転されましたが、今でも当時書籍を出版した際の木活字が現存されています。日本最古といわれるものですが、活字の美しさと正確さは素晴らしく、古さを全く感じさせないものでした。裏山を少し登ったところには、徳川家康を祀った東照宮があります。
山門をくぐったところにある枯山水の奔龍庭は、雲海に見立てた白砂と昇っていく石組みの龍が表されています。平成の作だけあって、中坊進二には少し斬新な枯山水に思えました。中門をくぐると、本堂と池泉回遊式庭園の十牛之庭、応挙竹林と呼ばれる竹林などがあります。緑の美しさと静けさで時間がゆったりと流れているように感じられる庭園です。そして必ず聞いてほしいのが、心が癒される水琴窟の音です。仏教にあまり親しみがなくても、なんだか特別な時間を過ごしていると実感できるお寺だと思います。ご本尊は運慶作の千手観音です。
中坊進二圓光寺へ行ったのは桜の時期でした。お寺の入口を抜けてすぐの開けた場所に、黄緑色の桜である御衣黄鬱金桜が咲いていて、両方を比較できたことが個人的にとても嬉しかったです。京都旅行で人の少ないお寺に行きたいという方におすすめします。

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