中坊進二が京都で行った真如堂

中坊進二が京都の真如堂へ足を運んだ時は秋でしたが、この時期ちょうど真如堂では紅葉が見ごろを迎えていました。中坊進二の中で京都の美しさは全国でも上位に入っていますが、この時期の京都はなんとも言葉にできない美しさがあります。真如堂の参道の両脇には枝を大きくはったカエデが並んでおり、その奥に三重塔が見えて情緒ある風景を楽しむことができます。ここからの景色は写真撮影にもぴったりでした。春は春で桜が美しく、三重塔と並ぶととても美しいといわれています。

「真正極楽寺」というのが正式名ですが、創建は984年、本堂には京都六阿弥陀の一つである阿弥陀如来立像が安置されています。ちなみに本堂も三重塔も江戸時代のものであり、歴史的な意味では比較的新しいです。見所の一つとして2つの庭園があります。書院から見ることができる「随縁の庭」は2010年に作られたもの、もう1つは「涅槃の庭」という枯山水の庭園です。そして中坊進二が面白いなと見たのが鎌倉時代に作られたという燈明寺灯ろうとその隣りにあるシャシャンボという名の木です。燈明寺灯ろうはもともと相楽郡加茂町の燈明寺にあったもので大和系六角型石燈籠です。夕方頃に出かければ、この燈籠の美しさも楽しめます。

千体地蔵堂もぜひ見ておきたいものです。こちらは彩色された地蔵菩薩の後ろに10cmほどの小さな地蔵が1000体も安置されているお堂で、1780年頃に建立されたといわれています。天井にも彩色の跡が残っており、歴史を感じることができます。